FUSION ふじのくに静岡通訳案内士の会
ふじのくに静岡通訳案内士の会
Fujinokuni Shizuoka Interpreters' Organization

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2014.12.18

静岡寿司アカデミー通訳

静岡寿司アカデミー通訳

昨年2013年12月、「和食」がユネスコ世界無形文化遺産に登録されてから、和食の素晴らしさが見直されています。ここ静岡は温暖な気候と豊かな自然に恵まれ、

実は数え切れない食材の宝庫、『食の都』と呼ばれています。登録から一年後の12月初旬、世界に広まりその数も増えて各地で活躍される「寿司職人」の皆さまの研修として、本場日本、魚介類豊富で良質の寿司が堪能できるここ静岡で、初めての「寿司アカデミー」が開催されました。参加者はアジア各国、台湾、シンガポール、香港、マカオ、韓国より、既にお寿司の基本を習得し、職人として活躍される11名の皆様です。

【一日目】
早朝5時過ぎ、「沼津魚市場」の見学からスタートです。この日は集荷料が少ない日ではありましたが、新鮮な魚介類を間近で見ることができ、皆興味津々でご覧になっていました。朝食を済ませ、一同が向かったのは、沼津市の国際会議場「プラザ・ヴェルデ」。ここでは「ふじのくに和の食文化の祭典」が開催されており、ずらりと並ぶ静岡の自慢の食材を見学しました。その後、清水の有名寿司処、末廣寿司の大将・望月氏による「公開寿司講座・実演」に参加しました。大将の握ったお寿司も試食し、本場の味を堪能されました。プロの職人らしい、熱心な質問が飛び交いました。参加者の皆さまからは「大変有意義な時間だった」という声が多数上がりました。

【二日目】
午前中は焼津市の静岡県産醤油株式会社の見学です。醤油工場に着いた時に、すぐ香ばしい醤油の香りがしました。まず、会議室でDVDを見て、醤油製造について基礎知識を学びました。それから工場内で実際に醤油製造の様子を自分たちの目で確認していました。その後、再び会議室に戻って、実際に醤油の試食をしました。濃口醤油、薄口醤油、溜まり醤油、再仕込み醤油、白醤油など、それぞれに味見をしました。また、醤油の活用法も色々と担当の方に聞きながら、試しにやってみました。醤油一つでこんなに料理に活用できることに皆様が驚きました。「今後醤油を活用する際には、今日のことを思い出しながら、色々と試してみたい」とコメントをいただきました。

【三日目】
寿司職人の皆さまは、葵区俵峰にある日本のわさびの発祥地と言われる田丸屋わさび園を視察しました。田丸屋わさび園は、毎年わさびの生産量は約300トン、「こんなに規模が大きなわさび田を見たのは初めて」という寿司職人さんがいれば、「いつもわさびを使っていますが、こんな山の中で育てているのは初めて目にした」と香港、マカオ、シンガポールの寿司職人さんが言いました。皆様は興味津々で、わさびの作り方やわさびに最適な環境や、わさびの茎と葉っぱの使い道など、たくさんの質問がありました。
わさび田をあとにして、田丸屋工場を見学しました。職人さんたちは田丸屋の売店でわさび田から収穫したわさびで作られた商品を見て、種類が沢山あることに驚きました。静岡はわさびの発祥地、わさびの生産量は日本一です。静岡に綺麗な山があり、ミネラル豊富な水があり、そして、わさびの成長にぴったりの気候があるから、良い品質のわさびを作ることができます。静岡県のわさびの美味しさは寿司職人の皆さまを通して、和食を食する東南アジアの人々に伝えて欲しいと思います。

【3日間を通して】

この3日間、午後は3店舗の寿司店に分かれて、実地研修を行いました。3日目の実技は握りずし、巻き物は、最後の日らしく素晴らしい進歩でした。笹切りは初めての人も多く、課題は多そうに見えたけれど、器用に習得されている感じでとても頼もしいと思いました。寿司店での研修が終わるとすぐに県庁に向かいました。寿司アカデミーの修了証を頂くためです。そして県知事表敬訪問も。修了証をうれしそうに受け取ると、みんなで知事室に訪れました。
静岡は魚介類のみならず、お寿司に深い関係のわさびやお茶の日本一の産地です。私たちも地元通訳案内士として、和食文化をはじめ日本の素晴らしさを発信していきたいと思います。貴重な機会をくださった関係者の皆さま、本当にありがとうございました

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