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2013.02.01
国連軍縮会議in静岡
<2013年1月29日~2月1日>
第24回国連軍縮会議in静岡が、1月30日から2月1日まで静岡市清水区日本平ホテルで開催されました。ふじのくに静岡通訳案内士の会からは、7名の英語部員がサポート通訳とエキスカーションのガイドを担当しました。参加者の受け入れ業務、誘導、進行補助などの仕事を行い、会議の運営に携さわらせていただきました。
軍縮会議は、国連アジア太平洋平和軍縮センターが主催し、静岡市、外務省が協力して実施されました。本会議は1988年に竹下総理大臣(当時)が国連主催軍縮会議の日本での開催を提唱し、翌年より各地方都市で毎年開かれ今回で24回目を数えます。
会議参加者の皆さんからは、日本平からの荘厳な富士山、清水港の佳観、静岡の特産品を生かした日本平ホテルの特製メニューに賞賛の声が上がりました。私たちも改めて静岡の素晴らしさを再発見し、静岡人として誇らしくもありました。
軍縮会議の16カ国の参加者が、連日の熱い討議を終えての午後、
2コースのエクスカーションのバスがリラックスムードの中、出発しました。
まずAコースは、東照宮→バンダイ→駿府楽市ショッピング→平和の灯です。
東照宮では落合宮司様ご自身での笑顔の英語ガイダンスに皆さんもニコニコ顔です。国宝に指定された本殿に特別に入れていただき、素晴らしい漆塗りの装飾、彫り物に目を奪われておられました。徳川家康公以来将軍家の支援により東照宮、浅間神社等、建築の際、静岡には日本中の名工たちが集められ、駿府定住したのです。代々受け継がれた技術のおかげで静岡の工芸品・家具・諸々の製造業が発展して現在に至るという歴史を紹介しました。
バンダイではいろんなプラモデルが時系列に並んでいます。国連のAさんは、ガンダムファンの息子さんの為に写真を何枚も撮っておられました。ガンダムが生まれたのは1980年ということで、当時、その宇宙戦士の世界に夢中になった子どもたちは 今35歳~45歳位の年齢層でしょうか。その彼らの子供たちが今、お父さんと一緒に2世代ファンとなり相変わらずの大人気のようです
Bコースは、東照宮→前田金三郎商店→田丸屋わさび工場→平和の灯です。
東照宮を後にすると、これから向かうのは、静岡駿府城公園近く「茶町」と言われるところ。茶町にはお茶に携わる場所がたくさん。
その中で訪れたのは、荒茶を仕上げて販売している前田金三郎商店。まずは、初代お茶のTVチャンピオン・前田さんが製茶工場をご案内してくださいました。入った途端に漂うお茶の香りに喜び、初めて見る製茶の機械とお茶の仕上げ製法など、興味津々とご覧になっていました。今回このコースに参加された皆さん、日本茶好きの方々だったようで、山間地のお茶と平地のお茶の違い、蒸し製法、お茶の成分(カテキンやアミノ酸)の抽出温度の関係性、玉露の栽培方法と成分変化などなど、興味深い質問から、専門的な話にまで及んでいました。
お茶を堪能した後は、もうひとつの静岡の特産、わさび工場へ。到着すぐに工場へ案内され、わさびの成長過程、栽培環境、わさびの効能などを解説いただきました。
最後に日本平ホテルに戻る前、青葉公園に置かれた竹のキャンドルを見に行きました。バス越しにキャンドルでデザインされた”PEACE”の文字を見た時、
何故かとっても感動しました。
このような大規模な世界会議に携わるのは、私たちにとって初めての経験であり不慣れな点もありましたが、スタッフの皆様のご理解とご協力に支えられて、地元のアピールや観光のお手伝いができたことは大きな収穫でした。
この会議で学んだことを、今後の海外からのお客様のご案内に活かしていきたいと思います。
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