トピックス
2014.09.30
清水港客船中国語通訳案内
2014年9月30日、豪華客船(セレブリティ・ミレニアム号)が静岡・清水港にやってきました。当日のお天気は雲は多めでも晴天です。今回、ご案内するお客様はFUSION英語ホームページにお問い合わせくださったフランス人ご夫婦ですが、ツアーについては英語ではなく、中国語の案内を希望されていました。ご案内する観光地は日本平,久能山東照宮です。案内日の2週間ほど前に、ちょうど東照宮で研修を受けていたので、私にとっては記憶に新しい場所です。
日本平に向かうタクシーの中で、中国語ガイドを希望された理由を伺いました。ご主人のほうはベトナム出身で、フランス在住です。奥様は中国の方で、二人の会話は基本的にベトナム語です。旦那さんの優しい気持ちで、中国語ガイドをご希望されたようです。空を見上げると、厚い雲が垂れ下がり、これでは残念ながら富士山は見えないかもと思いながら、日本平ホテルまでご案内しました。庭園では青一色の芝生が目の前に広がっていましたが、遠く眺めると富士山がまるで隠れん坊でもしているかのようで、私たちはそのふもとすら見ることはできませんでした。しかしながら、日本平ホテルの国際的で素敵なデザインには、フランス夫婦も感心されていました。
その後、ロープウェイに向かい、予定より早く9時半に東照宮に着きました。旦那様は中国語を話されないため、散策しながら、お一人で上まで上がっていかれました。旦那様を気にしながら東照宮の紹介を聞いてくれている奥様を見て、何だか可愛らしく見えてきました。奥様の気持ちを汲んで説明を短くし、東照宮の拝殿に到着しましたが、階段の一段一段が高く、急なので、少しきつかったのか、拝殿前で休憩、東照宮の素晴らしい建造物を眺めながら、お二人の家族の話を伺いました。立派に成長された子供たち、それにお孫さんもいて、幸せそうな三世代家族の話を聞いて、私まで心が温まりました。
東照宮を満喫した上で、エスパルスドリームプラザへ戻りました。そこで、これまで連絡を取ってくれていた英語の通訳案内士の方と一緒に食事をすることになりました。ようやく話が通じる方が来たためか、旦那様が一気に心が開いたようにいっぱい話をされていました。
今回のガイドで思ったことが一つありました。もちろん観光地の案内などはとても重要ですが、お客様の心に寄り添うこともFITの場合は大切だということです。ガイドによる事物の説明や紹介だけでなく、何気ない会話を通して、その地域を知っていただくことも大切ではないでしょうか。静岡・清水は小さい町ですが、暖かい人情があり、豊かな自然もあります。ぜひまた遊びに来てくださいね。
< Ying-wen >