トピックス
2025.01.06
中部研修会
2024年12月1日中部地区研修会を静岡市丸子「駿府の工房 匠宿」で行いました。静岡の地に脈々と受け継がれてきた伝統の工芸技術を未来につないでいくために、 2021年にリニューアルオープンした施設です。 木材をふんだんに使った建物の中には、体験工房やギャラリー、レストラン、ショップなど。また、その建物に囲まれた庭には川や池があり、自然を感じながら心地良く過ごすことができます。私達はまず施設全体を見学。お客様の館内での動線の確認や展示物などの説明を受けました。地元職人さんの作品を展示、購入できるお店もあり、海外のお客様に喜ばれそうです。その後、団体用体験メニューの1つ「駿河漆器 漆研ぎ箸」の体験をしました。やすり掛け、漆ぬり、貝蒔きなどがすでに施された箸を使って、最終段階の研いで艶をだす工程です。40分ほどかかり、滞在時間の短いお客様を案内する時には気をもみそうですが、完成した時のお客様の笑顔が目に浮かび楽しみになりました。静岡の工芸品は、他にも染物、陶芸、木工そして静岡にしかない駿河竹千筋細工などあります。こちらでは、それらを見たり、体験したりできます。特に駿河竹千筋細工は、江戸時代に虫籠として作られたのがはじまりだそうです。虫の羽などを傷つけないために竹を丸く剃った丸ひごを使うそうです。とても優雅な話ですね。流石!徳川のお膝元。静岡ならではのお土産として、海外のお客様におすすめしたいと思いました。案内経験のあるガイド仲間から、一番困ったのは、どこまで研げば完成なのかわからず、それをお客様に伝えることが大変だと聞きました。今回、自分で実体験ができ、それを含めてお客様にお伝えできることが多くなったと感じました。お箸は持ち帰ることができますので、とても良いおみやげになりますね。今回の研修は、私達参加者15名にとって、打ち解けた中にも学びの多い時間となりました。研修にあたり、匠宿スタッフの皆さま、体験などご教示いただきました皆さま、大変お世話になりました。ご協力感謝いたします。(irahara)